人間に生まれる目的
以前「人生の目的を一生懸命考えている」と、お問い合わせメールに書かれていたことがありました。
『人生の目的』とは、考えて分かるものなのでしょうか?個人的には、頭で考えて分かるというよりも、人間の能力を超えたところで気づくものと思っています。
私の統合体験にも書きましたが…
傷つく→(エゴに)気づく→(新たな自分を)築く
という成長体験を重ねることで「あぁ、これを学びたかったのか」と、悟るものじゃないかな~と今の私は捉えています。
エゴ(恐れ/防衛意識/自分という枠/我欲)を外す成長体験が、潜在意識の壁を破って「大いなる力=宇宙エネルギー」を呼び込み、体内の生命エネルギーの循環を起こします。
これが自己実現です。
人間という「個/小宇宙」を超えて「天地/大宇宙」とつながることが、すべての人に共通する『人生の目的』だと私は理解しています。
・・・ちょっとガッカリでしょうか?
『人生の目的』を知りたがる方の多くは、外部的目的(何をするか)に興味があるようですが、それ自体がエゴ(不安の思考パターン)かもしれません。
『人生の意味』も同じで、誰かが与えてくれるものではなく、自分で体感して獲得するものではないでしょうか。
* * *
成長体験がないと行動の動機にエゴが入り込み、結果にもエゴが出てしまいますが、あなたがエゴから自由になれば、何をやろうとすべて上手くいきます。
「人生の目的を知りたい」というエゴ/執着を手放すことが『人生の目的』を知るコツなんです(参考:潜在意識の壁を突き破る方法~目覚め・自己実現)。
人間の最大欲求は「幸せ」ではなく「安心」ですから、不安が強い方ほど『人生の目的』が気になるのかもしれません。
でもその状態は、意識が「今」にあるのではなく「頭の中の未来」にとらわれているのではないでしょうか?
”意味のある人生”は、エゴではなく気づきがもたらすもの。エゴに支配されている状態で、いくら人から「目的や使命」を聞いたとしても人生はラクにならないでしょう。
なお、外部的な人生の目的(人生で何をするか)を知りたい方は「瞑想」しましょう。人間は四六時中「思考」してエゴに支配されていますが「沈黙」の中に”答え”はあります。
神の言葉は沈黙です。天意(あい:神仏の意識)は沈黙を通して語られます。
内なる目的と外部的目的
人生の目的は「何をするか」ではなく「何者であるか」
「ニュー・アース」エックハルト・トール著より
★内なる目的(第一義的目的)
=目覚めること
=今にあること/時間は無関係
人類共通の目的・課題は意識状態に責任を持つこと=エゴからの目覚め
あなたが「どんな存在」であるか「何者」であるか
★外部的目的(第二義的目的)
=何をするか
=時間がかかる行為
あなたの行動に関わる課題は時と共に変わり得る。人によっても大きく違う。
外部的目的達成の土台は、内なる目的を見出し、それと調和した生き方をすること。
この調和が無くてもエゴで達成はできるが、苦しみにつながる。
『成功や子育て』は多くの人の大切な外部的目的だが、人生を意味あるものにするために他人が必要になる生き方であり、いつも相対的・不安定・一時的。
内なる目的と結びつけることで行動にもっと深い意味が生まれ、行為に「質」が伴う。
内なる目的を無視していると、善意で行うことでも、エゴが生まれる。
スピリチュアルなことをやろうとしても、内なる目的を無視していればエゴに支配される。
大切なのは目的や行動ではなく、その元にある「意識」の状態。
内なる目的と調和すると【大きな力】があなたへアクセスして、具現化する。
大いなる存在が行為に流れ込む。